ハイパー児童館ぷれいす(準備中)

「あるがまま」に「あたりまえ」でいられる居場所づくりをめざして

エリアを決める(仮)

ハイパー児童館ぷれいすの話をさせていただき、よく返ってくる問いが、

「どこでやられる(やられてる)んですか?」

です。

今まで、その問いには、

「いやあ、それもまだ定まってなくて。都区内でとは考えているんですが」

としか答えられずにいました。バカ正直に。

その答えに対して、「じゃあ◯◯なんてどう?」と提案してくださり、具体的にいろいろと繋げてくださった方もいらっしゃいます。大変ありがたく、心強く、それだけに具体性が足りないせいで結局何もできずにいる申し訳なさもあります。

しかしですね、さきほどの答えに対して、最も感じた反応は、サァーっと引く感じというか。
「なんだ、これだけ言っといて、場所も決まってないのか」っていう空気。
もしかしたら考えすぎなのかもしれないけど、場所が定まっていないせいで真剣度が弱まってしまう(そう見られてしまう)のはあるんだろうなと。

なので、さしあたり、エリアを特定することから動こうかと考えました。

第1候補は板橋区
居住区なので動きやすいということはありますが、その上でさらに理由があります。

板橋区では、放課後児童健全育成事業(学童保育)と放課後子ども教室を合体させた放課後対策事業「あいキッズ」を平成21(2009)年度からスタートさせ、平成27(2015)年度には完全移行しました。学童保育は公営でしたが、あいキッズは民間委託となりました。

板橋区のホームページでのあいキッズの説明は、
「次代を担う子どもたちの健やかな成長と多様な体験を通した豊かな人間形成を願って、地域コミュニティの基盤である学校内で、放課後子ども教室と放課後児童健全育成事業を一体的に運営する新しい放課後対策事業「あいキッズ」を、区内全52小学校で実施しております。
 この事業は、子ども同士が慣れ親しんだ学校の校庭・体育館・図書室などの施設を使って、遊び、文化・スポーツなどの体験活動を通して、元気でたくましく、そして情操豊かに育ってくれることを願って実施するものです」
となっています。

学校が終わった後も学校で過ごすって、「多様な体験を通した豊かな人間形成」にどれだけ寄与できるのかな。
家と学校の他の第三の場所=サードプレイスが重要と言われていることからは後退や逆行に感じます。

さらに、板橋区議会では、あいキッズ完全移行に伴って「児童館不要論」が出ました。小学生を対象としている事業が重複しているという理屈です。
児童館が0歳から18歳までの児童(児童福祉法)を対象としている児童健全育成事業であることの理解が欠如していたのです。
結局、児童館は乳幼児支援、あいキッズは小学生支援、中高生は生涯教育に組み込んで、新設する「まなポート」(区内2ヶ所)が担当という、細切れの対応になりました。
あいキッズが小学校の中(基本的には空き教室)に限定されたことで、従来以上に特別支援学校に通うこどもは利用しづらくなり、障害児は放課後等デイサービスなどの福祉という枠組みも強化されています。

そんな地元にこそ、「障害のあるなしに関わらないこどもの居場所」を、「完全なサードプレイスとして」創る意義があるのではないかと考えたのです。

そこで、板橋区内でプロトタイプになる活動を通して当事者のニーズとハイパー児童館ぷれいすの抱く想いを擦り合わせていく作業をしていこうと考えています。

なので、今後は、
「どこでやられる(やられてる)んですか?」
の問いには、

「手始めに板橋区を考えて進めています」
と答えます。

第2候補は文京区で。はい。

児童館として作る可能性

先日、児童館・放課後児童クラブ・母親クラブを応援し、子どもたちの健全育成を支える財団法人、一般財団法人児童健全育成推進財団に問い合わせをしてみました。

ハイパー児童館ぷれいすを児童館として作るとなると、それは民設民営となる。
でも、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育)ではよく聞くけど、児童館で民設民営ってあるんだろうか?

そこで、民営民営の児童館について問い合わせをしたのです。

返って来た回答によると、以下のような民設民営の児童館が、主に社会福祉法人運営で存在するとのこと。

保育所を運営する法人が、卒園児の受け皿として放課後児童クラブを開いて、それを発展させて設立
・自治体からの子育て支援や児童クラブ補助の確約があって、その設立の流れでの施設として設立
・自治体が設置運営していたものの譲渡あるいは移管

なんとなく、想定の範囲内だったな。

加えて、児童館設立の課題としては、
・運営費補助が期待できない
・有資格者の確保が難しい
があると。

ふむふむ。これも、想定を超える回答ではないな。

回答は、「多様な放課後の居場所が必要な昨今。改めて児童館に光が向けられることを祈りつつ、私どもも全力で事業に取り組んでまいります」と締めくくられていました。

なんというか、切り捨てられるでもなく、取り立てて何か得られるわけでもなく。

じゃあ、ボクは、ハイパー児童館ぷれいすはどうしようね。

こうなったら、我こそが、児童館に光を向ける、そして児童館が光を放つ存在としてのハイパー児童館ぷれいすを作ろうではないか!

相変わらず、意気込みだけで、すみません。

「児童館にいってみよう」

http://www.jidoukan.or.jp/letsgo.html
これは、児童健全育成推進財団という一般財団法人が2015年の夏休み明けに合わせて出された緊急提言です。

9月1日とその前後は、こどもの自殺が多発する時期とされています。
長い夏休みが明けるとともに再開する学校生活に入ることができずに命を絶つ選択をしてしまうこどもを救いたい。そんな想いが込められた提言です。

「逃げてもいいんだ」という呼びかけが多くなされるようになりました。

学校も家も辛いなら、そうでない場所へ。

ただ、本当に安心して逃げる場所がなければ、「逃げてもいい」というメッセージも空虚であり、むしろ危険でさえあります。

せっかくハイパー児童館ぷれいすを作るなら、そこは安心して逃げて来られる場所であれたらと思います。
それでこそ、「児童館」と冠する意義があります。

児童館が対象とする「児童」は、本来は0歳から18歳。障害の有無は問われません。
ハイパー児童館ぷれいすは、「ハイパー」と謳いつつ、児童館が受け入れるべき対象の全てを受け入れられる存在になりたい。

その理想を現実にできるよう、挑戦していきます。

どうぞのいす

ハイパー児童館ぷれいすをつくるときに備えたいもの、取り組みたいプランについて語ってみます。

今日は、「どうぞのいす」。

ご存知の方も多いかと思いますが、元ネタはこちらです。

私がハイパー児童館ぷれいすに置こうと思う「どうぞのいす」は、物語に出てくるようなストーリーを期待するものではなく、文字通り、「誰でもどうぞお座りください」という思いを込めたいすです。

ハイパー児童館ぷれいすの中に入らなくても使えて、好きに休んだりくつろいだりできるいすを置くんです。

ただし、禁煙。これは絶対。

他にも、あまり迷惑なことをされては困るのですが、そういったことにも対話で解決を目指していきたいな。

いすはいくつか設置。
不揃いな方がいいかな。
リサイクルだとなおいいかも。
誰かがいらなくなったいすが、他の誰かのくつろぎになる、なんて。

忙しなく時間が過ぎる日常に少しでも安らぎを、お手軽に。

そんな場所、ハイパー児童館ぷれいすにはあります。

「どうぞのいす」

ほっとくシート

ハイパー児童館ぷれいすをつくるときに備えたいもの、取り組みたいプランについて語ってみます。

今日は「ほっとくシート」。

ぷれいすの中に何席か「ほっとくシート」を設けます。
図書館や自習室にあるような一人用で左右に仕切りがある机を置き、他の利用者の目に触れにくいように配置します。

「今日は一人でいたいなぁ」「今日は他人関わるのしんどいなぁ」っていう子が安心して一人になれる席。
最低限のルールを守ってくれれば干渉しないことを約束する席。

「ほっとく」とはいえ、明らかに心配がある子には何らかのアプローチはするかもしれない。

でも、一人でいたいという気持ちも、少なくとも一旦は、そのまま受け止める場所でありたいから、ハイパー児童館ぷれいすにはあります。

「ほっとくシート」

ここに至る道筋

私は、現在都立の特別支援学校で寄宿舎指導員という職に就いています。

都立の特別支援学校(盲学校・ろう学校・特別支援学校・複数障害種併置校学園)は50ちょっとあるんですが、その中の5校(盲学校4校、肢病併置学園1校)に寄宿舎が設置されています。家庭からの通学が難しい児童生徒の登校保証をするための施設です。家庭と密に連携を取りながらお子さんをお預かりしています。島しょ生を除き、週末や祝日、長期休業は自宅に帰しています。

その寄宿舎で、生活の中で起こる様々なことに対して指導と助言などを行うのが寄宿舎指導員です。以前は寮母と呼ばれていました。同性介助の推進による人権の擁護の観点から男性の採用が増え、当初は男性寮母と呼ばれていましたが、雇用機会均等法の流れで寄宿舎指導員という名称となりました。

さて、その寄宿舎ですが、私が寄宿舎指導員に採用された時は11ありました。
都が、「通学に困ってる子ってそんなにいないよね?」といって教育的な意義を求めて入舎することを対象から外した上で、「対象者少ないから減らしていいよね」と言って削減したんです。
まあ、その是非や詳細を書くと逸れていくので割愛しますが、いろいろ声も上がったし、懸念も出たんです。
特に議論となったのは、実際に削減される寄宿舎を現に利用している子どもが、舎なき後どこでどうケアされるのかという問題。
結局、自治体の現有のサービスや福祉対応で丸々代われるものはないということになりました。
それでいいのかと。みんなが思いましたし、私個人としても思いました。

私はその思いが強く弾けすぎまして、これだけ意義のある寄宿舎、なくなるなら作ってしまおう!とまで発想がぶっ飛んでしまったんです。

ただ、落ち着くと寄宿舎そのものは作るのが大変だし、インクルーシブが叫ばれる世の中、特定の学校(つまりは特定の障害種)に限った場を作ることでそれに応えられるのかとも思うようになったわけです。

そこで、さらに落ち着いた末、たどり着いたのが…

誰もが「あるがままで、あたりまえに」笑顔で居られる地域の居場所。名付けて、

「ハイパー児童館ぷれいす」

なんです。

ハイパー児童館ぷれいす


「誰もが「あるがままで、あたりまえに」幸せに過ごせる居場所」を目指して。

ハイパー児童館ぷれいすは、障害のあるなしや種類、家庭の状況や個々の得手不得手に関わらずに過ごせる、地域に根差したこどもの居場所を目指しています。
ざっくり言うと、インクルーシブな居場所作りです。

構想してからだいぶ年数が経ってしまいました。

少しでも早く実現できるように、ここで構想の詳細や進捗を書いていこうと思います。